学校長ご挨拶
本年度(2023年度)校長に就任しました阪本勝利と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
同窓会の皆様方には、日頃から本校の教育活動に対しまして、物心両面にわたりご理解とご支援を賜り心より感謝申し上げます。
私事ですが本校に勤務して約40年、長年にわたり本校の教育活動に携わらせていただきました。このたびは校長を拝命し、大変光栄に存じております。同時に、伝統ある本校の名を汚さぬよう、さらに充実発展させていかなければならない重責に身の引き締まる思いがしております。
この3年間新型コロナウイルス感染症対策のため、学校生活には大きな制約がありました。感染者が出るたびに学級・学年閉鎖や休校、行事の縮小・中止等、生徒・教職員とも忍耐の時期でした。今年の5月より新型コロナウイルスも5類に分類され、やっと平常通りの活動を行うことができるようになり大変うれしく思います。
本校は、「創造」と「品格」を教育理念に掲げ、国際社会で活躍できる創造力と品格を持った人材の育成を目標にしています。勉学、部活動、生徒会活動、ボランティア活動等、あらゆる教育的場面を通じて、一人ひとりの生徒の能力と適正を生かし、それらの力を最大限まで培う教育に全力で取り組んでいます。少子高齢化社会を迎え、日本の至るところで人材不足が大きな課題となっています。これから先、それらを補うために多くの外国人の方が日本の社会で働き、私たちと共生する社会が到来します。この内なるグローバル化に向けて、本校では、英語学習の強化はもちろん、海外研修や留学生受入れを通じて、国際交流事業も積極的に推進しています。
またこの春には、信州大学や金沢大学をはじめとして、国公立四年制大学に現役で34名が合格し、青山学院大学・法政大学・明治大学・立教大学・立命館大学などの難関私立大学にも合格者を出すことができました。特に地元信州大学には7名が合格、東京都市大学へも7名が進学をしました。これは、塾に行かなくても学力が身につく、本校独自のトイーサ(学習支援システム)が実を結んだ結果だと思われます。この結果が刺激となって、一層勉学に励む生徒が増えるものと期待されます。
学習面では特別選抜類型と文理進学類型とスポーツ進学類型の三つの類型に分け、さらにその類型の中に探究コース、国公立難関私大コース、特別進学コース、総合進学コース、特別進学スポーツコース、総合進学スポーツコースに細分化して、各生徒の目標を明確に持たせ、その目標に向かって一生懸命取り組む指導を行ってきました。類型によっては土曜日にも授業を行い、授業の無い類型も生徒一人ひとり考え選ばせる「トベルサ」システムを行っています。さらに今年からは校舎内で塾の先生が学習指導を放課後から夜9時まで行うトイーサ+21を用意し、AIを利用したatama+で生徒は学習に励んでいます。今後も学習環境も充実させ、生徒一人ひとりに「夢に翼を」つけ、社会に飛び立つ支援を学校全体で取り組んでいきたいと思います。
部活動面では、3つの強化部(野球部・サッカー部・女子バレーボール部)と2つの準強化部(ソフトテニス部・ラグビーフットボール部)が県大会・北信越大会で活躍し、全国大会に複数の部が出場しています。その他全ての部活動でも上位の大会出場を目指して学校全体で取り組んで行きます。
施設設備面では新校舎(西館)や人工芝グラウンドさらに男子寮の開設、全教室でのWi-Fi環境等が完備されました。今後もソフト及びハード両面の充実を一層図って、素晴らしい学習環境を整えていきます。教職員一丸となって生徒の学力と体力の向上を目指し、この地域で誇れる学校作りをしていく所存です。同窓会の皆様の一層のご支援をお願いして、学校長挨拶とさせていただきます。
東京都市大学塩尻高等学校
学校長 阪本 勝利